投手の投球数制限と休息日

 リトルリーグでは選手の年齢と投球数によって休息しなければならない日数があります。

 これは、肩や肘への負担を極力減らし、障害を防止するために採られている措置です。

リトル年齢投球制限

 

休息日

11-12歳

1日85球まで

 

1日に66球以上の投球をした場合、4日間の完全休息が必要

9-10歳

1日75球まで

 

1日に5165球の投球をした場合、3日間の完全休息が必要

7-8歳

1日50球まで

 

1日に3650球の投球をした場合、2日間の完全休息が必要

 

 

 

1日に2135球の投球をした場合、1日間の完全休息が必要

 

 

 

1日に120球の投球をした場合、休息日は必要ない

※4イニング以上捕手をした選手は、その日は投手を務めてはならない。

※試合で21球以上の投球をした投手は、その日は捕手を務めてはならない。

  

離塁の制限

 一般の野球の場合、走者が塁から離れるのは自由ですが、リトルリーグには制限があります。 制限とは、投手が投球したボールがホームベースを通過するまでは塁を離れてはいけないことになっています。ただし、その後の盗塁はOKです。 これに違反しても走者はアウトになりませんが、もとの塁にもどらなくてはならないことがあります。

 この制限(リトルリーグ特別ルール)が規則とされたのは、子供の肘と肩の障害の大半は、投手と捕手を務める選手に発生するからです。小学生は身体的にも成長過程であり、神経筋制御も十分でなく、投球動作においても発展途上のことが多いため、セットポジションからの投球、クイックモーションでの投球、牽制球等により『技術的に未熟な状態で、無理をさせて投げさす…』ことを防ぎ、肩や肘の負担軽減を目的として規定されました。

 

投球後のアイシング

 アイシングをするタイミングは、もちろん投げた直後が適切です。時間的には、約20分を目安におこなうと良いでしょう。この時に短時間で終えてしまうと冷やす治療が完了しきらない場合がありますし、長時間すぎると冷やしすぎになり、ケガや障害を抱えている場合はマイナスなので注意しましょう。

 運動が終わった直後のアイシングをしっかりとおこなうことで、その後の選手生命を大きく伸ばします。長く活躍するアスリートは身体のメンテナンスにとてもこだわりを持っていますし熱心です。アイシングでは、氷水を使用して炎症した筋肉の緊張を解しながら約20分間、使った筋肉または痛めている筋肉を重点的にケアしていきましょう。

 アイシングは野球少年であれど、もちろん必要です。少年野球からリトルリーグのピッチャーで少年時代から無理な投げ込みを繰り返し、更にはアイシングでのケアも無しにプレーを続けて肩・肘の故障を招いた方もおられます。

 スポーツで最も大切なのは長くプレイヤーとして戦える体を作り、長く活躍していくことに意義があります。どんなに優秀なプレイヤーでも一度、故障癖がつくと定期的に故障をし、ケガを繰り返すサイクルから抜けられなくなってしまいます。

 ですので、アイシングは野球少年にとっても十分に必要なメンテナンスであります。常日頃の練習から試合まで注意が必要となります。